1973年生まれのまる男は小学校1年の頃から、ある理由でプロも通うボクシングジムで学校以外、ボクシング漬けだった。そして、中学校、友達に誘われて野球部に入る。運動神経は怪物だけど、常識のだいぶずれた少年の物語である



 鬼の監督、通称鬼ケン。
彼の怒声は凄まじい。欧米列強が日本との不平等条約を改正したのは彼の怒声を恐れたせいと謂われる。
だからいつも、野球部員たちは彼に怒られないように汲汲としている。

 まる男の中学2年生の春。監督はまる男がいう事をきかないので、野球部員全員を集め、対策を検討せよと言った。
 勿論、議長はコーチだ。
 最初に角郎が手を挙げる。コーチは指名。
「あきらめる。というのはどうでしょう」
最初からこれだ。
次を指名する。
「あきらめるべ」
却下
「あきらめると」
却下
「あきらめるっちゃ」
ラムちゃん?
却下
「あきらめるけん」
却下
「お前ら!やる気あるのか!」
監督が怒鳴る。
「はい」
マネージャー明菜が手を挙げている。恐る恐るコーチは指名する。
「Give up」
英語で言っただけ。
「誰か。いい案はないのか!」
監督の顔は怒りで真っ赤だ。
「じゃ。監督。考えてみてくださいよ」
副キャプテンが冷静に言う。
「ん・・・
・・・ポギハダ・・・」
監督はぼそっと言った。
韓国語だ。そして、意味は・・・!?

結論はまる男に自省してもらう事で決まった。
自省すれば何をしても良い。と、とったまる男は監督の弁当を早弁で食べるのを3日に1度から2日に1度に減らした。数字が減ってるので減らした、なのである。つまり自省した。
 いままで、3日に1度だったのが2日に1度、お腹を空かした監督は機嫌が悪くなる。
と言われていたが、本当は起源が悪くなるだそうだ。


(ポギハダは韓国語であきらめるです)

まる男70