今日も帰りの学活は滞りなく続いていた

男子の学級委員、縦吉が進める

そして、明菜の番だ

「では、皆から来た苦情を発表します」


「砂多出くんが3丁目の用水路で柵を越えて遊んでるのを見ました。危険だからダメなハズです」
と賛田さんが言った

明菜はゆっくりと左を見た。廊下側の一番後ろが砂多出くんの席をだ
「いえ、俺は用水路なんて行ってません・賛田は嘘をついてま~す」
砂多出くんはニヤニヤとクラスで1番大きな体を胸を張って殊更大きく見せながら言った。
指を両手で組みボキボキ鳴らしながら賛田さんを睨む。
賛田さんは負けずに砂多出くんを睨もうとするが気敗けしている
砂多出くんは内心(勝った)と、顎を上げる
「ところで砂多出くん。お祖父さんは元気?将棋倶楽部に通っている。」
と明菜は優しい声で砂多出クンに問う。
砂多出くんの表情に陰りがよぎる
「え~と・・じいちゃんと・・知り合い・・なの?」
なにかしどろもどろの砂多出くん
「いえ、知り合いというか親友というか。将棋倶楽部の小走りの子虎の異名を持ってるので」
明菜は表情変わらず砂多出くんを見る。顔色が青くなっていく。
「嘘を私に言えば何かの拍子にお祖父さんに言ってしまうかもしれませんね」
明菜は左の手の甲を右の頬に当てホホホと笑いながら言った
「じょ、冗談じゃん。嘘じゃないよ。
えー。用水路で遊ぶのはもう止めます・・・お願い!じいちゃんには言わないで!元軍人でケンカっぱやい上、殴られるとすげー痛ぇーんだよー😱」

🏠🚶‍♀️🚶🚶‍♂️🏫

明菜の今日のおやつは昨夜のきんぴらごぼうの残りを油で揚げて塩を少々振ったもの。ウーロン茶がよく合う。
姉ちゃんが料理好きで良かった
と思いながら宿題をするのであった


IMG_2484