次の日、誠十郎(走谷)は目覚まし時計が鳴る30秒前に目を開いた
そして時計の目覚まし機能を止めると起き上がり着替えた
まだ6時だ
眠気まなこでファルディアは誠十郎を追う
階下では焼き魚の匂いが充満して階段下の途中まで良い香りがする
誠十郎の母親が台所で忙しく動き父親は新聞を読んでいる
誠十郎は「おはようございます」と2人に言いながら
椅子に座った
両親共に「おはよう」と返事した
父は新聞を置き誠十郎に
「昨日の塾のテストはどうだった?」
と笑顔で言った
誠十郎が返事をする前にファルディアが言う
「知るか!ボケ!と言え」
プーカは?
プーカは居ない
まだ寝てんのか?と思ったが玄関がある方の扉から
プーカがすり抜け入って来た
「お前!何やってたんだよ💢担当の人間から離れんなよ!」
ファルディアは思わず怒鳴った
「すみません……」
プーカが小声で言った
そして「と言え」と誠十郎に向けて言った
「?」
ファルディアは誠十郎を見た
誠十郎は伏せてた顔を上げながら眼鏡の中央を抑えて位置を直しながら言った
「よ。良かったよ。良い点取れるんじゃないかなー」
誠十郎の母が朝食をテーブルに並べながら
「誠十郎は大丈夫だよ。ちゃんと勉強してるもんね」
と父の前に焼き魚と大根おろしののった皿を置いた
「そうだな。誠十郎は良い子だからな。両親に似たのだろう。違う意味で親に顔が見たいなー」
誠十郎の母も笑いながら食事の用意を終えた
3人で朝食を食べた
ファルディアは3人を見てた
見続けた

朝食を終えると誠十郎は食器を台所の流しの横にある水の張った器に入れ2階へ戻った
「ちゃんと朝の勉強をするんだぞ。」
誠十郎の父は微笑で誠十郎の背中へ言った

「なんとなく。分かったよ」
ファルディアは誠十郎の勉強してる後ろでプーカに言った
プーカは誠十郎のベッドの下にあった本を熱心に読んでる
💢
「てめぇー!ふざけてんのは何か意味あんだな。何とか言え!」
ファルディアはプーカを怒鳴りつけた。

次の日
誠十郎は中学校の教室に入った
皆がそれぞれグループをつくって騒いでいる
誠十郎は自分の席に着くと隣の席の男子を見た
熱心に勉強をしてる様だ
プーカが言う
「バンド組まないか?と言え」
ファルディアは小声で
「勉強した方が良いんじゃねーか?」
と言ってしまった
⚡ドーーン!⚡
雷がファルディアに落ちる
良い言葉を投げかけてしまった
後悔後に立つ
ファルディアは天界に居る
プーカもだ
そして前にはダグザ。
見下ろされている
ファルディアは震えながら目だけ見上げて顔はやや下を向く
プーカが怒鳴った
「計画通りだったろーが💢」
ファルディアは驚きプーカをまじまじと見た
(やはり、何かある・・・計画とは・・・)
そしてダグザは怒った
「何だ。計画って?!ふざけるな💢」
・・・(アレ?)
ファルディアは再びダグザを見上げた
いつもは顔色を変えずに怒るのだが今日は顔が真っ赤だ
プーカがダグザを指差して笑い始めた
「また顔が赤くなったwこれを見たかったんだよなーw」
ファルディアの方は顔が青くなっている。下半分は白い位だ
小一時間、説教を喰らうと下界へと帰された
ファルディアは(え?こんだけ?)と思った
初めて良い言葉を投げかけた罪でダグザに怒られたのだ
プーカはニヤニヤしながら
「ダグザ様の怒った顔、おっもしれーだろー」
ファルディアは授業を受ける誠十郎の前で立ち尽くしいた
「騙されてやんのー!」「ファルディアも怒られた♪」
「悪魔が怒られんの。始めて見たよー!」
ファルディアの周りを踊りながら楽しそうなプーカだった

優しく教育熱心な両親の元で素直に育った誠十郎は勉強が得意だ


第1話「天使プーカとの出会い」
https://kurokoda64213.com/archives/25744634.html

第2話「天使の夜道」
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第3話「スパイする天使」
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第5話「逢引き」
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第6話「優しい誠十郎」
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第7話「スクールヴァルナの誠十郎」
https://kurokoda64213.com/archives/26043357.html

第8話「誠十郎、精一杯の切実」
https://kurokoda64213.com/archives/26206847.html

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