放課後、誠十郎は生徒会室に居た
1年生の誠十郎は書記だ
昔は教室だったであろう生徒会室で
机をコの字に並べて、それぞれの役の人が椅子に座る
生徒会長の名前は豪田剛子
美人で成績優秀、そしてスポーツも万能だ
バレー部のエースであり友人も多く誠十郎の憧れの人だ
先月の文化祭では
剛子リサイタルと称して歌を歌った
彼女の美声に皆惹かれ
観覧は自由だったが
直ぐに全校生徒がリサイタルの会場である体育館に集まり歌に聴き惚れた
来月やる運動会ではリレーのアンカーもつとめる
彼女の横の席で誠十郎は議事録をつくる
時々、剛子の横顔をチラチラと見ながら
誠十郎は書記の仕事を続けた
教の議題は運動会の事だ
ファルディアはささやく
「書記の仕事なんて適当にやっちまえ!なんなら書くなよ」
プーカ
「生徒会長の顔を見る位なら時計を凝視しろ!皆が気を遣って早く終わるぞ」
誠十郎は議事録を真面目に書き続けた
剛子を時々見ながらだ
会議が終わると
生徒会長と誠十郎が残った
誠十郎は議事録の整理をし生徒会長は何やら本を読んでいる
しばらくすると
「会長、居るかー」
の男の野太い声と共に身長が180㎝は超えている不良が生徒会室に入って来た
誠十郎はその姿を見ると直ぐに目を議事録に落とした
目が合えば殴られるかも知れないとでも思ったのであろうか?
誠十郎は冷や汗が出てる
ファルディアが言う
「殴っちまえ!あんなの図体だけだ。勝てば生徒会長は誠十郎を見直して惚れてくれるぞ」
悪魔らしい誘惑だ
プーカ
「ルパンのテーマ曲を歌いながら不良の入って来たドアから帰れ!」
ファルディア💢
誠十郎は議事録をカバンにしまうと
「今日はもう帰ります」と剛子に言い
不良の横をルパンのテーマを歌いながら廊下で出て行った
「???」
ファルディアは驚いた
曲名まで当てるなんて…
「プーカ。やはりお前…何か知っているのだな?」
ファルディアはプーカを睨む
プーカは素知らぬ顔で誠十郎の跡をつけず生徒会室に居たままだ
ファルディアは誠十郎の跡を追おうとするが
プーカを見て
「何かここであるのか?」
焦り声でプーカ、生徒会長剛子、不良を見る
プーカはおごそかに、ゆくっりと言う
「あぁ、あるんじゃないかな?」
剛子と不良を椅子に座って、足を組み、肘をついて、2人を見続ける
ファルディアは唾を飲み込み
これから起こる事をそのままにして良いのかと思った
剛子は何も言わず不良の胸に飛び込む
幸せそうな2人の顔
ファルディアはあっけにとられていた
プーカはハグし合う2人を直近10㎝の所へ行きニヤニヤと凝視した
ファルディア「え~~~………」
今夜はルパンの映画がテレビで放映される
ファルディアは誠十郎はそれを新聞のテレビ欄で確認してたのを思い出した
「真っ赤な~♬バラは~♪お前の~🎵くちびる~…♪」
誠十郎はスキップしそうな勢いで楽しそうに家路についた
(憧れの先輩たちが仲良くて嬉しいな♬)
第1話「天使プーカとの出会い」
https://kurokoda64213.com/archives/25744634.html
第2話「天使の夜道」
https://kurokoda64213.com/archives/25767152.html
第3話「スパイする天使」
https://kurokoda64213.com/archives/25768305.html
第4話「プーカの正体」
https://kurokoda64213.com/archives/25843251.html
第6話「優しい誠十郎」
https://kurokoda64213.com/archives/25987840.html
第7話「スクールヴァルナの誠十郎」
https://kurokoda64213.com/archives/26043357.html
第8話「誠十郎、精一杯の切実」
https://kurokoda64213.com/archives/26206847.html
1年生の誠十郎は書記だ
昔は教室だったであろう生徒会室で
机をコの字に並べて、それぞれの役の人が椅子に座る
生徒会長の名前は豪田剛子
美人で成績優秀、そしてスポーツも万能だ
バレー部のエースであり友人も多く誠十郎の憧れの人だ
先月の文化祭では
剛子リサイタルと称して歌を歌った
彼女の美声に皆惹かれ
観覧は自由だったが
直ぐに全校生徒がリサイタルの会場である体育館に集まり歌に聴き惚れた
来月やる運動会ではリレーのアンカーもつとめる
彼女の横の席で誠十郎は議事録をつくる
時々、剛子の横顔をチラチラと見ながら
誠十郎は書記の仕事を続けた
教の議題は運動会の事だ
ファルディアはささやく
「書記の仕事なんて適当にやっちまえ!なんなら書くなよ」
プーカ
「生徒会長の顔を見る位なら時計を凝視しろ!皆が気を遣って早く終わるぞ」
誠十郎は議事録を真面目に書き続けた
剛子を時々見ながらだ
会議が終わると
生徒会長と誠十郎が残った
誠十郎は議事録の整理をし生徒会長は何やら本を読んでいる
しばらくすると
「会長、居るかー」
の男の野太い声と共に身長が180㎝は超えている不良が生徒会室に入って来た
誠十郎はその姿を見ると直ぐに目を議事録に落とした
目が合えば殴られるかも知れないとでも思ったのであろうか?
誠十郎は冷や汗が出てる
ファルディアが言う
「殴っちまえ!あんなの図体だけだ。勝てば生徒会長は誠十郎を見直して惚れてくれるぞ」
悪魔らしい誘惑だ
プーカ
「ルパンのテーマ曲を歌いながら不良の入って来たドアから帰れ!」
ファルディア💢
誠十郎は議事録をカバンにしまうと
「今日はもう帰ります」と剛子に言い
不良の横をルパンのテーマを歌いながら廊下で出て行った
「???」
ファルディアは驚いた
曲名まで当てるなんて…
「プーカ。やはりお前…何か知っているのだな?」
ファルディアはプーカを睨む
プーカは素知らぬ顔で誠十郎の跡をつけず生徒会室に居たままだ
ファルディアは誠十郎の跡を追おうとするが
プーカを見て
「何かここであるのか?」
焦り声でプーカ、生徒会長剛子、不良を見る
プーカはおごそかに、ゆくっりと言う
「あぁ、あるんじゃないかな?」
剛子と不良を椅子に座って、足を組み、肘をついて、2人を見続ける
ファルディアは唾を飲み込み
これから起こる事をそのままにして良いのかと思った
剛子は何も言わず不良の胸に飛び込む
幸せそうな2人の顔
ファルディアはあっけにとられていた
プーカはハグし合う2人を直近10㎝の所へ行きニヤニヤと凝視した
ファルディア「え~~~………」
今夜はルパンの映画がテレビで放映される
ファルディアは誠十郎はそれを新聞のテレビ欄で確認してたのを思い出した
「真っ赤な~♬バラは~♪お前の~🎵くちびる~…♪」
誠十郎はスキップしそうな勢いで楽しそうに家路についた
(憧れの先輩たちが仲良くて嬉しいな♬)
第1話「天使プーカとの出会い」
https://kurokoda64213.com/archives/25744634.html
第2話「天使の夜道」
https://kurokoda64213.com/archives/25767152.html
第3話「スパイする天使」
https://kurokoda64213.com/archives/25768305.html
第4話「プーカの正体」
https://kurokoda64213.com/archives/25843251.html
第6話「優しい誠十郎」
https://kurokoda64213.com/archives/25987840.html
第7話「スクールヴァルナの誠十郎」
https://kurokoda64213.com/archives/26043357.html
第8話「誠十郎、精一杯の切実」
https://kurokoda64213.com/archives/26206847.html
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