時事長呟2025'4/30


米ウクライナ鉱物資源開発


4月30日、米ウクライナ両政府はウクライナの鉱物資源開発に関する協定に署名した。
これにより、アメリカがウクライナの資源に権益を持つことになる。
一見、これでプーチン大統領がこの地域に手を出さなくなると思うかもしないが、事はそう単純ではない。

確かに、プーチン大統領はトランプ大統領を信頼するだろう。
トランプ氏は利益を提示すれば妥協してくれる人物だからだ。
この点を踏まえて交渉を進めるのは一つの手だ。
しかし、アメリカの大統領は4年ごとに変わる。
次の大統領が、過去に例のないほど予測不能で不条理な人物になる可能性もゼロではないのだ。

そのため、プーチン大統領はこの協定だけで長期的な確約を得られるとは考えないだろう。
彼が確約を求めるなら、ウクライナ東部やクリミア半島を譲るか、ロシアそのものを潰すしか選択肢はない。
結局、この膠着状態はまだまだ続くだろう。
事情202