1973年生まれのまる男は小学校1年の頃から、ある理由でプロも通うボクシングジムで学校以外、ボクシング漬けだった。そして、中学校、友達に誘われて野球部に入る。運動神経は怪物だけど、常識のだいぶずれた少年と少し奥手な仲間たちの物語である


パブロフのまる男



明菜先輩が「パブロフの犬」が欲しいと言い出した。
土曜の部活帰りでだ。

その夜、
まる男は両親にねだって困らせた。
垂也はクラスの女子全員に電話して聞いた。
角郎はいつも通りの夜を過ごした。

次の日の日曜の部活にて
明菜先輩が「パブロフの犬は見つかったか?」と聞いてきた。
3人は深く頭を下げて謝った。
「どう探しても見つかりませんでした。申し訳ございませんでした。」

日曜の夜
まる男は両親から犬の代わりだとファミコンのカセットを1つ貰った
垂也は憧れの学級委員長の聖子から
「パブロフの犬は見つかったか?」
と電話があり、そのまま楽しくおしゃべりをした。
角郎はいつもの日曜の夜を過ごす

「努力したら目的とは違くても何かが手に入る」
月曜日の朝、明菜先輩が言ったこの言葉に角郎だけが意味が分からなかった。

ハナミズキの花が咲き乱れるこの季節は少し肌寒い。
明菜のパブロフたちは今日も元気だ😅

まる男188