まる男9
1973年生まれのまる男は小学校1年の頃から、ある理由でプロも通うボクシングジムで学校以外、ボクシング漬けだった。そして、中学校、友達に誘われて野球部に入る。運動神経は怪物だけど、常識のだいぶずれた少年の物語である。


今日は野球部初日、まる男たち1年は新入部員の洗礼を受ける。球拾いである。
コーチ「よーし、1年、球拾いに入れ!グローブ各自用意しろ!」
皆グローブをつけて、グラウンドの外野に散らばっていく
数人は部室前大きな籠に入ったグローブある所に行く。まだ、グローブを所持してない部員もいるのだ
数分後、まる男を除いて皆が2年3年の練習を応援しながら構えて待つ
まる男はまだグローブのある籠に頭を突っ込んでいる
コーチがまる男に近づいて来た
「あれ?まる男、まだグローブ見つからないのか?もしかして左利きか?」
まる男「右利きです。でも、右手にはめるグローブが見つからないんです」
左手にグローブをはめながら言う
コーチ「右利きなら、その左のグローブだけでいいだろう」
まる男「でも、そうすると誰かがすべった時、右手だけ寒いじゃないですか」
コーチ「滑った?寒い?」
何か嫌な気がする
まる男「えっもしかして、みんな、滑り知らずなんですか?」
コーチ「いや、そもそも滑るとかないから。お前野球がなんだかしってるのか?」
まる男は右手を握りながら言う
「とにかく面白い!
というのは角郎から聞いてますが?」
角郎は中学に入って出来た友達だ。彼の影響で野球部に入った
コーチ「面白いか?」
まる男「爆笑はまだです。小笑いぐらい?」
コーチ「いや野球で笑うとかないから」
まる男「じゃあ、何で笑うんですか?」
コーチ「いや笑いが主になってる。面白いってのはそういうんじゃなく・・・」
まる男「あ、そうか面白いって別の意味の?古文でいう”いとおかし”みたいな?」
コーチ「ああ、そうだ、うまいこと言うな」
まる男「じゃあ、何でグローブつけるんですか?滑らないなら寒いことないじゃないですか?」
コーチ「いや、ボールをとる時、手を守るために・・・・」
コーチは自分の説明で納得させる自信はなかった